宮沢賢治の特異性から考える派生作品について

宮沢賢治についての考察を整理するためのメモ①

 

宮沢賢治の特異性から考える派生作品について

 

〇はじめに

 

賢治の作品においては一貫する彼の思想が垣間見え、共通する要素が見られます。

 

①人間と自然の関係性

➁献身的な登場人物

法華経・・・

彼は生涯を通じて熱心な仏教徒で(信仰宗派の変遷あり)、作品を通して”法華経”の思想を伝えたかったとも言われています。

 

賢治は自分の思いや考えを伝えるために、童話というスタイルを選びました。難しく堅苦しい文章ではなく、未来を担う子ども達にも彼の思想を伝えたかったという意図が窺えます。

 

賢治作品を題材にした様々な派生作品によって、より多くの方に彼の存在が知られることは、嬉しい反面、賢治の意図していない形で作品のイメージが広まってしまうのはいかがなものか、とも感じます。

 

〇作品のロマンチックさの受け取り方

 

銀河鉄道の夜」は、想像性豊かな風景の描写が多くロマンチックな雰囲気を感じます。メインの登場人物2人はとてもピュアでまっすぐで、景色の描写と相まって美しくも儚い物語となっています。ただ作品のメインは恋愛か?と問われると答えはNOです。登場人物2人の心理的結びつきは恋愛と似て非なるものと捉えています。賢治の生涯を辿ってみても、もっと哲学的な何かがあると感じています。このような純真な心の結びつきから恋愛へとつながることが、人間関係においてあり得ると想像することはひとつの考察にもなりますが、安易に「銀河鉄道の夜」=ロマンチック=ピュアな恋愛、というふうに捉えられてしまうと、賢治の主張したかったもっと大切な要素が見えなくなってしまうのではないかという懸念を感じざるをえません。

 

銀河鉄道の夜」の派生作品で好きなのはプラネタリウム版です。KAGAYAさんの映像がとても素晴らしく、その美しさに感動しました。

(VyseArtのイラスト・デザインはそのような素晴らしい映像と比較してしまうと、まだまだ技術力が乏しく、申し訳なく思うのですが、少しずつ精進してまいります><)

 

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アプリ「銀河鉄道の夜~もうひとつのストーリー~」より、サザンクロスのイメージ

 

他の派生作品についても、機会があったら触れてみたいです。何か新しい発見があるかもしれないですね。

 

VyseArtのアプリゲームでは、当チームならではの考察や想いが詰まっていますので、ご覧になっていただければ幸いです(^^)

 

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